詩「謎々」
正答は不正解
正当性はないようでない
在り得ないことなんてない
視界が記憶した世界
生活に疲弊した所為かい
回答こそ正解
正当性は初めからない
在り得るなんていらない
視界を一掃して全開
単純に思考して正解
正しいものほど疑わしい
大勢言うほど訝(いぶか)しい
難しいと思うほど難しい
単純に思うほど正しい
迷わす言葉 謎々
真っ直ぐ捉え 在り在り
誰かの言葉 嫌々
心底の訴え 生き生き
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執筆後記
これまで具体的な事象や物事を主題にして作詩していましたが、
謎々という抽象的な概念、実在しないものを主題にしたので、
「謎々」とは何なのか、という事をまずは考えました。
なので、その思考回路を後記に下記のように書きました。
謎々とは
質問は、ありもしないような突飛で超飛躍的な内容なものから、
超単純そうで幼稚な内容まであり、
その答えは、真っ向から考えてはいけないもので、
肩透かしを食らうようなものが多く、
言葉遊びを楽しむ感覚や質問の捉え方の角度が重要となる。
単純そうなものほど、感嘆するほど単純で、
複雑そうなものほど、溜息するほど単純で、
つまり、単純な考え方ほど答えを見つけ出せる。
難しそうだと思い込むことがやってはいけないことで、
思い込み、憶測、邪推が間違った答えへと導いてしまう。
謎を深めるのは自分自身。
簡単じゃないと思い込んでしまう私の所為。
そんな謎々の意味から、
隠れてしまった、誤魔化してしまった自分の本音や思いを
謎々にかけて作詩しました。
難しく考えず、単純に考えること。
そうすれば、自分の答えが見つけられるという詩です。
抽象的な主題だったため、詩的な情景が思い描けず、
いつもとは違う文体になってしまいました。
また、いつもに増して韻を意識したりしたので、
どことなく作詩というより作詞のような感じがあるかもしれません。
詩の文体やクオリティにバラつきやムラがありますが、
このような主題にも挑戦していきたいと思います。
以上、執筆後記でした。
ご覧くださり、ありがとうございました。