TAMAKI MADOKA'S WORKS

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詩「冷え症」

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爪先 掌(てのひら) 包みたくて
身を屈める 殻に引き籠もる
芯まで冷えた 指丸めて
頭も丸まる 丸くなる

目が閉じて 冷えが薄れて
包まれ 温(ぬく)まる 安らかに
胸の音(ね) 穏やか 波のよう
揺り籠 赤子の夢を見る

 

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執筆後記

冷え症というと、冷たくて寂しいようなイメージ。
そうしたくないなと思いながら、夢想してみました。
夜寝る前に冷え症で足先が冷えて、段々と身体が丸くなって。
まるで胎児のような姿で温もりに包まれるのではないか。
そう思い、冷え症を心温まる詩にしました。