膨らんだ鼻に 風がすっと
余計に洟(はな)が冷たくなった
奥の奥まで 熱さが冷える
ただの風邪 目頭は気のせいで
顎を上げた 瞼は閉じた
閉じた内側 熱く溢れる
こんな風邪は 初めてかもな
長引きそうだ 胸苦しい枷(かせ)
瞼に溢れる 何故 何故 何故
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執筆後記
Twitter「#君色の詩」のお題「かぜ」について、風邪を主題に作詩。
涙が溢れそうになりながら、風邪に過ぎないと誤魔化そうとする。
でも消えぬ悲しさに苦しみ、嘆き問う。